フェアウェイバンカーとは?
フェアウェイバンカーとは、その名の通りグリーン周りではなく、フェアウェイの横などにコースの罠として設置されているバンカーのことです。
フェアウェイを横切るように設置されることが多いことからクロスバンカーなどと呼ばれることもあります。
フェアウェイバンカーは、パー4(ミドルホール)やパー5(ロングホール)に設置されることが多く、コースを難しくするために設計者が仕掛けた罠であり、フェアウェイバンカーに入れないようにコースマネジメントすることが、そのホールの攻略の鍵となります。
フェアウェイバンカーの特徴
フェアウェイバンカーの特徴としては、アゴが低く、砂が固いという点があります。
グリーンから離れている場所にあることが多いので、距離を出さなければなりません。
バンカーショットの基本はエクスプロ―ジョンショットですが、フェアウェイバンカーにおいてはエクスプロ―ジョンショットではなく、直接ボールをヒットすることが基本となります。
エクスプロ―ジョンショットは、基本的に飛距離が3分の1になりますから、例えば残り150ヤード距離が残っていれば、450ヤードの距離を出さなければならないということになり、フェアウェイバンカーからエクスプロ―ジョンショットでグリーンを狙うことは物理的に不可能となります。
フェアウェイバンカーの打ち方
フェアウェイバンカーの基本的な打ち方は、上述した通り、「直接ボールをヒットする」ことが基本となります。
フェアウェイバンカーにおいてまず、考えなければならないのは、「アゴの高さによって使用クラブを選択する」ということですね。
基本的にはアイアンであれば、番手が小さくなるほどロフトが寝るのでボールが上がりやすくなります。
まずは、グリーンまでの残りの距離を計算して、クラブを選び、その後でそのクラブでバンカーのアゴの高さを越える弾道が打てるかどうかを考えます。
場合によっては、距離的にグリーンまで届かなくても、さしあたりバンカーのアゴの高さを越えることができるクラブを選択して、近くまで持っていくというコースマネジメントも大事ですね。
まあ、この辺りのクラブ選択は経験の世界となりますが、不安を感じたら1番手落とすという選択もアリかと思います。
スイングで気をつけるべき点ですが、バンカーショットは下半身がぐらつきやすいので両足をバンカーの砂の中に埋め込むことはフェアウェイバンカーにおいても共通するアドレスの注意点です。
次にアドレスは、ガードバンカーのようにオープンスタンスにはしないで通常のショットと同じようにスクウェアに構えます。
ボールの位置は真ん中か、やや右足寄りに置きます。
ダフってしまうと、当然ですが、クラブが砂に刺さってボールが飛ばないので、直接ボールを打つのですが、多少トップしても構わないという気持で打って良いかと思います。
最後に、トップとフィニッシュはコンパクトにすることが大事ですね。
ボールを打って終わるパンチショットのようなイメージで良いかと思います。クラブはやや短めに握りましょう。
不思議なものでクラブを短く握るとスイングもコンパクトになることが多いです。
これは人間の深層心理が大きく関係しているような気がしますが、経験上、このような傾向があるので、スイングをコンパクトにしたい時は、クラブを短く握るということを試してみて下さい。
フェアウェイバンカーから何で打つ?
フェアウェイバンカーと言っても、様々な種類があり、状況によって選択するクラブの種類も変わってきます。
フェアウェイバンカーは、ミドルホールやロングホールに設置されていますから、基本的には「ボールを飛ばしたい状況」にあります。
では、何を基準にクラブ選択をするかと言えば、グリーンまでの残りの距離、アゴの高さ、グリーン周りの状況、砂の状況など様々な要素を考える必要がありますが、やはり基準となるのはアゴの高さですね。
アゴが低ければ、ユーティリティや5番ウッド等で打つことも十分可能です。
特にユーティリティーは、ソールが滑りやすくなっているのでバンカーから打つにはオススメかもしれません。
もう1つ大事なのは、ボールと砂の状況です。
運悪く目玉のような状態になっている、砂が柔らかいという状況になってしまっているなら、潔く距離を諦めてとりあえず、バンカーから出すためのクラブ、サンドウェッジなどを選択すべきでしょうね。
まとめ
フェアウェイバンカーに入ってしまってもセカンドショットでグリーンオンする可能性はまだまだあります。
フェアウェイバンカーの打ち方のポイントは、
1.下半身がぐらつかないように両足を砂に埋め込む
2.アドレスはスクウェアに構える
3.クラブをやや短く握る
4.ボールを直接ヒットする(トップしても構わない)
5.コンパクトなトップとフィニッシュを意識する
以上、フェアウェイバンカーの打ち方でしたが、ぜひ、試してみて下さい!
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