ゴルフ場従業員は、ゴルフが上手い場合が多い。
というのも、私は5年間ほど某ゴルフ場に勤めていたことがありまして、そこでゴルフを覚えたと言っても過言ではありませんが、入社して少し経った後に思ったのが、「みんな、ゴルフが上手い・・」ということであった。
さて、「ゴルフ場従業員は何故ゴルフが上手いか?」というと、どのようなゴルフ上級者よりもゴルフが上手くなる環境があるからというのが正しい回答であろう。
「昔は、良い時代があったんだよ」とキャディのおばちゃんたちが得意げに語るのを「もう、その話5回は聞いてるよ・・」と心で突っ込みながら聞いていたのはゴルフ場従業員時代の良い思い出ではあるが、現状、多くのゴルフ場は低価格でとにかくお客さんを集めるスタイルで運営されているところが多いのは周知の事実である。
価格競争すれば一人当たりの客単価は当然低くなるわけで、上手くいっているところは、とにかく一日の組数を多く入れて利益を出すのだが、一番まずいのは客単価が安いのにいまいち、お客さんが来ないというケースである。
ゴルフ場って、私も入社する前は、経費がそれほどかからない産業であると思っていたのだが、それは勘違いであることに気づかされることになる。
というのは、ゴルフ場にはフロント、レストラン、マスター室、ハウスキーパー、コースメンテナンス等多くの人件費がかかるんです・・
これは意外だった事実。
さらに、一番お金がかかるのがコースメンテナンスの費用。
ゴルフ場にはコース課と呼ばれる部署があって、毎日ゴルフ場のメンテナンスをしている。
雑草を刈ったり、肥料をまいたり、グリーンをメンテナンスしたり・・とにかく大変なんです!
また、7000ヤードという広大な敷地に肥料をまく、除草剤を巻くとなると、膨大な費用が発生する。
バンカーもお金がかかるし・・
経営が上手くいっていないゴルフ場はバンカーに砂が無いというのは都市伝説ではなく、結構当たっている部分はあるというのが5年間ゴルフ場従業員として働いた感想である。
ということで、ゴルフ場には経費がかかりますから、まあ、何が言いたいかというと、ゴルフ場の従業員は平均的には給料が安いことが多いのです。
それでも、ゴルフ場を辞めないのは「ゴルフが好きだから」という素晴らしく純粋な心意気。
私もそうでしたね。
ですから、ゴルフ場にはゴルフ好きの従業員が多く、だからゴルフが上手い。
また、ゴルフ場従業員の福利厚生として「無料でラウンドできる、格安でラウンドできる」というメリットがあるところが多いです。
私の勤めていたゴルフ場は、無料でプレーすることができました。
これが、あるからゴルフ場従業員はやめられない。
ある日の私とキャディーマスターの会話。
「Sさん、明日休みだったらゴルフやらない?」
「そうだなー、給料日前でお金がないからパチンコにも行けないし、ゴルフでもやるか!」
「金がないからゴルフをやる」このような会話ができるのが、ゴルフ場従業員の唯一と言っても良いメリットなのである。
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