アマチュアゴルファーや初心者ゴルファーの方にとって「50ヤードのバンカーショット」は、バンカーショットの中でも最も難しいショットと言えるかと思います。
なぜなら、50ヤードのバンカーショットでは、トップすればグリーンの奥にボールが行ってしまいますし、ダフりのミスが出ればボールは再度バンカーに落ちてしまうか、距離が足らずにグリーンに届かずと言った事態が想定されるからです。
50ヤードのバンカーショットはこのような心理的なプレッシャーがかかる場面でもあり、ミスを誘発する場面ですが、ちょっとしたコツを掴めばそれほど難しく考えれる必要はありません。
ここでは、50ヤードのバンカーショットの具体的な打ち方と考え方を解説したいと思います。
50ヤードのバンカーショットはプロでも難しい
50ヤードのバンカーショットはプロゴルファーでも難しいショットであると言われています。
なぜなら、50ヤードという距離感はバンカーショット以外でもハーフスイングやスリークウォータ―ショットで打つなどフルショット以外のショットが要求されますし、バンカーショットの基本であるエクスプロ―ジョンショットは、フルショットの距離の3分の1しか飛ばないと言われていますから、距離の計算が非常に難しいからです。
50ヤードのバンカーショットはクリーンに打つべき?それともエクスプロ―ジョン?ライの状況に合わせて打ち方を変えよう。
50ヤードのバンカーショットの打ち方としては、
- ボールに対してクリーンに打つ方法
- 番手を変えてエクスプロ―ジョンショットで打つ方法
がありますが、どちらにも難しさがありますので、ライの状態を見極めて50ヤードのバンカーショットの打ち方を変えるのが正解であると考えます。
バンカーの砂が固く、締まっている場合
雨の日のあとなどバンカーの砂が固く、締まっているようなライは、一般的にはバンカーショットの中では難しいライであると言われていますが、50ヤードのバンカーショットでクリーンに打つ場合には、好条件のライとなりますので、このような場合にはボールに対してクリーンに打つのが正解です。
バンカーの砂がさらさらで柔らかい場合
バンカーの砂が柔らかい場合には、ボールをクリーンに打つことが難しい状況になります。
なぜなら、少しでもボールより手前にクラブヘッドが入るとクラブヘッドが砂に潜ってしまい、必要以上にダフりやすくなるからです。
このようなライの場合には、番手を大きくしてエクスプロ―ジョンショットで打った方が成功率は高くなるでしょう。
ボールに対してクリーンに打つ方法
バンカーショットはSWで打つと決めていいる方もいるかと思いますが、エクスプロ―ジョンショットはフルショットの3分の1の距離しか出ないと言われていますから、この時点でSWのエクスプロ―ジョンショットはプロゴルファーでも難しいということがわかりますよね。
それでは、エクスプロ―ジョンショットではなく、通常のショットと同じようにボールに対してクリーンに打つ方法が50ヤードのバンカーショットの打ち方としてあります。
特に雨の日のあとなどバンカーの砂が雨で濡れて、砂が固くなっているようなライの場合には、エクスプロ―ジョンショットではなく、ボールに対してクリーンに打った方が簡単です。
50ヤードのバンカーショットをクリーンに打つためのポイントは、下記の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
- ボールを右足寄りに置く
- 足場をしっかりと固定する
- コックを使わないで打つ
ボールを右足寄りに置く
50ヤードのバンカーショットを打つ場合には、ボールを右足寄りに置くことを意識しましょう。
ボールを右足寄りに置くことでしっかりと上からボールをクリーンにヒットしやすくなり、バウンスが固い砂で弾かれるリスクを軽減することができます。
弾道としてはやや低めの弾道でピッチエンドランをイメージするようにしましょう。
足場をしっかりと固定する
これは、すべてのバンカーショットのアドレスに共通する部分であると思いますが、足場をしっかりと砂に埋めて足場を固定することでスイング軸が崩れやすいバンカーでもしっかりとスイングすることができます。
コックを使わないで打つ
ボールをクリーンにヒットするためには、コックを使わず、肩の回転でスイングするようなイメージで打ちましょう。
ポイントはややハンドアップに構えてフォローはあまりとらないということを意識すると上手くいきますよ。
番手を変えてエクスプロ―ジョンショットで打つ方法
50ヤードのバンカーショットの状態は、様々でコースによってはやや固めに設定しているゴルフ場もありますが、バンカーの砂が柔らかい時は、番手を変えてエクスプロ―ジョンショットで打つ方法をおすすめします。
なぜなら、バンカーショットでボールに対してクリーンに打つ方法は、シビアなクラブコントロールが要求され、プロゴルファーでも難しいショットと言われていますから、アマチュアゴルファーや初心者ゴルファーにはかなりハードルが高いショットとなるからです。
バンカーの砂が固い場合には、多少、クリーンに打ちやすくなるので、推奨しますが、通常のバンカーで砂が柔らかい場合には、少しダフっただけでも距離が落ちてしまうのでミスショットになりやすいです。
また、アマチュアゴルファーがクリーンに打とうと意識すると、トップなどのミスが出やすく、大きなトラブルになってしまう場合がありますので、バンカーの砂が柔らかい場合には、リスク回避として番手を変えてエクスプロ―ジョンショットで打つ方法がおすすめです。
50ヤードのバンカーショットを番手変えてエクスプロ―ジョンショットで打つ場合には下記のポイントを意識してみましょう。
- ボールは左足寄りに置く
- 9番アイアン~ピッチングウェッジで打つ
- ビビらず最後まで振り抜く
ボールは左足寄りに置く
距離は長いですが、通常のバンカーショットと同じようにボールはやや左足寄りに置きます。
左足寄りにボールを置くことでクラブの抜けが良くなります。
9番アイアン~ピッチングウェッジで打つ
エクスプロ―ジョンショットは通常のショットの3分の1の距離しかでないというのが定説ですから、50ヤードのバンカーショットをエクスプロ―ジョンショットで打つ場合には、サンドウェッジではなく、9番アイアン~ピッチングウェッジを持ちましょう。
例えば、9番アイアンで130ヤード打つ方なら3分の1の距離で大体40ヤード~50ヤードの距離になるはずですよね。
まあ、そううまくはいかないでしょうが、距離感の基準としてはフルショットの3分の1しか距離が出ないというイメージは持って良いかと思います。
距離感については、個々で様々だと思いますので、練習を繰り返して自分の距離感を掴んでいくしかありませんね。
ビビらず最後まで振り抜く
50ヤードの距離は、グリーンの奥までしっかりと見える距離なので、番手を大きくすることで「クリーンに当たってしまったらどうしよう・・」とか「手前からダフらせてもこの番手では大きいのではないか」と感じてしまうことも多く、ビビッて振り切れないというミスを誘発します。
最初は、やや短めのクラブを選択してしっかりと振り切ってもボールはそんなに飛ばないという経験を積み重ねていくしかないですね。
とにかくしっかりと最後まで振り抜くことが大切です。
まとめ
今回は、50ヤードのバンカーショットの打ち方について解説しました。
50ヤードのバンカーショットは、
- 砂が固い時は、クリーンに打つ
- 砂が柔らかい時は、番手を変えてエクスプロ―ジョンショットで打つ
など、ライの状況によって打ち方を変えることで、成功率は高くなると思います。
微妙な距離感は、日々の練習で掴んでいくしかありませんが、上記のようなイメージを持って練習することでプロゴルファーでも難しい50ヤードのバンカーショットを攻略することができると思いますので参考にしてみてください。
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